【異業種転職】未経験でも受け入れが多い職種3選

異業種転職ノウハウ

いらっしゃいませ。ワタリです。

このブログは新卒で小売業に入社し、小売(店舗管理)→人材業界(営業)→IT業界(リサーチャー)と異業種転職をしてきた実体験をもとに、異業種転職のポイントをまとめています。

今回は、異業種転職の受け入れが多い職種について考えます。

実際に私は2度の転職でどちらも職種を変えています。

小売店舗で勤務をしているとき、AIが取ってかわる職種ランキング上位に店員を発見して、「このまま店舗を中心に仕事を続けていくのがベストなのだろうか」と不安な気持ちで仕事をしていた期間もあります。(個人的には、店舗勤務者の働きがあってこその買い物体験で、特に素晴らしい接客をする販売員の方に出会えると喜びもひとしおだと思っています。)

転職を受け入れる企業の目線では、多くの場合即戦力の経験者を欲しています。しかし、中には未経験でも育成して経験を積める企業や、育成するしないは別にしても未経験者にも門戸は開かれている企業もあります。

私の経験も踏まえ、一緒にみていきましょう。

未経験でも受け入れが多い職種

マイナビは「中途採用状況調査」という調査を行っており、転職市場の状況などがわかるレポートを公開してくれています。2021年に公表された2020年分の調査結果によると、中途社員募集を実施した職種と、採用した職種、またその中で異業種から採用となった職種の割合が多い方から順に、

  • 営業:25.4%
  • 管理・事務:22.4%
  • ITエンジニア:12.2%

となっており、これらの職種が異業種から、つまり未経験でも採用された実績がある、ということです。

出典:https://www.mynavi.jp/news/2021/03/post_30192.html

では、これらについて見てみましょう。

営業

異業種転職の実績が最も高いのが営業で25.4%となっています。私も初めての転職では営業職にキャリアチェンジしています。

業界別に見ても「商社」「流通小売」「金融・保険・コンサルティング」業界では3〜5割を異業種から受け入れています。当然、人の入れ替わりが激しく未経験でも採用しなければならないという背景もあるかと思いますが、個人的に営業職への転職はお勧めです。

異業種転職でオススメの営業職とそのポイントについては、こちらの記事でまとめていますのでぜひご覧ください。

オススメの営業職

1つ目はインサイドセールス(IS)です。インサイドセールスは外資系企業やスタートアップ、メガベンチャーなどにある営業部門で、フィールドセールスという企業と商談を行う所謂営業職の人たちに商談をパスする役割です。転職サイトなどでは「内勤営業」という名前になっていることもあります。

基本的にオフィスまたは在宅勤務で、マーケティング部門から渡された見込み顧客に電話やメールなどを駆使して商談に繋げる役割を担っています。インサイドセールスを経験すると、マーケティング部門やフィールドセールスなどのキャリアパスが広がります。

また、SFAなどの営業支援ツールを駆使する必要があり、数値やデータに強くなりやすい業務であるため、ロジックに基づいた業務経験が身に付きやすい職種と言えると思います。

2つ目はキャリアアドバイザー(CA)です。転職アドバイザーの求職者担当のポジションで、求職者のキャリア相談をしながら適切な求人を紹介し、内定に導く仕事です。求職者として転職エージェントに登録したら、やりとりする相手でもあります。

キャリアアドバイザーのメリットは、担当が業界などで区切られていることが多いため、小売出身であれば小売業向けのチームに入ることが多く、自分自身の転職経験と合わせ、営業未経験でも経験を生かしやすいことです。小売店舗の経験があれば、日頃から消費者と直接やりとりしているため、求職者の相談相手としてはマッチしやすいかと思います。

キャリアパスとしては、企業担当であるリクリーティングアドバイザー(RA)になる、そこからさらに転職し人事となる、などがあります。人事部門を目指している場合、一度キャリアアドバイザーを経験しておくことがその道が開かれやすくなると思います。また、キャリアアドバイザーは各転職エージェント企業が自社の求人を出していたりするので、内情を具体的に聞きやすいというメリットもあります。

管理・事務

異業種転職で2番目に実績が高いのがこの事務職で、22.4%を占めます。

職種によるものの、例えば裏から支えるのが得意な方などは向いていると思います。ただし、一般事務などを除くと、経験者採用が中心になっているものも多いと思われます。ご紹介している調査を実施している、マイナビが運営する転職サイト「マイナビ転職」では、管理・事務のカテゴリに入っているのは以下の職種です。

  • 購買・資材・貿易・物流
  • 経理・財務・会計
  • 人事・総務・法務・広報・IR・内部監査
  • 一般事務・受付・秘書

所謂管理部門やバックオフィスと呼ばれる部門が多く入っていますが、これらの多くは専門職であり、法律と密接に関係している部門です。そのため、未経験で異業種から受け入れられるのかというと少々疑問ではありますが、一般事務などであれば事務能力が評価されれば異業種転職できる可能性はあると思われます。

経理、人事や法務などの職種については、多くの企業でも内製しているので、転職ではなく異動願いを出してキャリアチェンジを図るのも一つの手です。資格が関係するものもありますが、転職市場では資格の有無よりも実務経験の有無が重視されるので注意が必要です。資格をゲットして社内で異動→実務経験を経てでその職種で転職、という方が転職時の評価は高まるかと思われます。

ITエンジニア

上記の調査で第3位なのがITエンジニアで12.2%です。

ITありきでビジネスが進んでいる昨今、ITエンジニアは大幅に不足しており、各社がエンジニア採用のプロフェッショナルを準備してでも採用しようとしています。転職市場でもビジネス全体でもITエンジニアをはじめとするデジタル人材の市場価値は高いです。一方で、未経験でもITエンジニアになれば高収入になれると標榜するスクールなども増えており、注意が必要です。

ITエンジニアは専門的な知識が必要で、しっかりと学習する必要があります。また、新しいやり方がどんどんアップデートされていくので学び続ける姿勢が重要な上、先端的なものは英語になっていることも多いため専門分野を英語で理解し続けるということが求められます。一口にITエンジニアと言っても実際には専門分野が非常に多岐にわたるので、どういう部分を目指していきたいのかという方向づけも必要です。当然、完全未経験でこういった領域の知識を身につけるのは大変なので、スクールに通うのも良いですが、耳障りのいい宣伝文句が目立つところは避けた方が無難かと思います。

例えば、現在の業務でデータを元にした意思決定ができるようデータを整備したり、エクセルのマクロやRPAを使って業務を自動化するということは転職せずともできますので、一度チャレンジしてみるのもいいかと思います。

異業種転職で重要なマインドセット

積極的に挑戦する姿勢

異業種転職で最も重要なマインドは「育成してください」ではなく自分から関連知識を身につけにいくスタンスだと思います。未経験なので新たに身につける必要があり、私自身も教えてくださいという気持ちになることもありました。しかし、そもそも異業種転職は何か考えがあってのチャレンジだと思いますので、その目標に向かって必要な知識・スキルを本や論文を読むなどして身につけていくことが重要だと思います。そういうスタンスが伝われば、面接の時にも「この人は未経験のことにも自分から必要なことを身につけ挑戦できる人材だな」という評価がつきやすくなると思います。

異業種転職の場合、企業側の懸念は「未経験だけど大丈夫かな?仕事を早く覚えて成果を出せるかな?」というものがあるので、その懸念を払拭できるようなことも伝えられる上、実際に入社したら必死になって仕事を覚える必要があります。また、事前にその企業や職種のことを知っていくと転職後のことがより鮮明に理解・想像できるようになるので入社後ギャップも減りやすくなると思います。

先のキャリアを考えた職種検討

世の中には数多くの仕事があります。しかし、異業種転職をする以上は一つの仕事に精通した職人のようなキャリアからは遠ざかることになります。そこで重要なのが「組み合わせでキャリアを考える」ということです。例えば「営業経験のある経理担当」の場合、売上や利益を出してきた経験があれば、苦労して稼いだお金を無駄な経費にはしない経理担当になるかもしれません。「小売店舗の経験がある商品企画担当」であれば、実際に店頭で顧客がどのような反応を見せ、接客で喜ぶのか実態を持って商品企画に活かせるでしょう。

単純な異業種転職ではなく、自分の持っている知識や経験を生かして相乗効果があるようなキャリア選択をお勧めします。

場合によっては、関心のある職種にすぐに転職できない場合でも、一度その中間の職種を経験することによって転職可能になる可能性もあります。自分の知識経験を元に、その先にどういうキャリアに繋げたいかを考えた異業種転職としてください。

まとめ

私自身が営業へ異業種転職したのでその内容が中心になってしまいましたが、個人的には営業職への異業種転職はオススメです。

しかし、営業職は年々人口が減っている一方求人が多い=転職市場で求められている仕事です。最近ではインサイドセールスなどのように新しい営業スタイルの職種も発生していますし、未経験者にも門戸が開かれているものもあります。

異業種転職では即戦力採用にはならないため、未経験の部分を自分から積極的に身につけにいくスタンスと、その後も含めて組み合わせて自分自身のキャリア構築を目指していくことをオススメします。

未経験でも異業種転職は可能です。実際に私は2度異業種転職を成功させました。ぜひ、皆さんも自分に納得のいくキャリア形成を目指してください。

ありがとうございました。またどうぞお越しくださいませ。

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