いらっしゃいませ。ワタリです。
このブログは新卒で小売業に入社し、店舗勤務→人材業界→IT業界と異業種転職をしてきた実体験をもとに、異業種転職のポイントをまとめています。
今回は、これまでの異業種転職の成功体験を振り返りたいと思います。
経歴概要

- 1社目:小売×店舗 新卒で全国チェーンの小売業へ入社 複数の店舗管理を経験
- 2社目:人材×営業 20代後半で人材系の営業職へ転職
- 3社目:IT×リサーチャー(現在) エンドユーザーやオペレーションのリサーチャーへ転職
異業種転職の実体験

0回目:仕事が嫌になり、なんとなく転職活動をして撃沈
実は、20代半ばで一度転職しようとして失敗したことがあります。
当時は店舗のある売場の責任者を任されており、四苦八苦しながら仕事をしていました。しかし、その店舗が全国的にも重篤クレームの件数が非常に多く、本当に毎日しんどかったです。
パートアルバイトさんがみんな素敵で支えてもらいながらなんとか仕事していましたが、店長が交代、その人がパワハラ気質で仕事に行くのがしんどくなっていました。
クレームの嵐と上司のダブルパンチで「仕事辞めたいな」と思い、転職サイト、転職エージェントに登録し、実際に面接もしました。面接が進む企業もありましたが、その仕事も特別やりたいと思える仕事でもなく、「そもそもこういう仕事をしたい」という明確なものもなかったのでなんとなくフェードアウトしていきました。
この時の失敗した要因などは下記の記事で紹介しているので併せてご覧ください。
1回目の成功(20代):小売×店舗→人材×営業
店舗勤務から10ヶ月ほどと長期間かかって初めての転職に成功しました。時間がかかった理由は、自分が責任者として勤務する地域で緊急対応があり、その緊急プロジェクトで大変だった、という言い訳です。
しかし、この期間に内省が深まり、自己分析の精度は上がりました。ただし、一人で悶々と考えていることが多く、もっと早くプロのキャリアアドバイザーにもっと相談しておけばよかったと思っています。
前半は転職サイトといくつかの転職エージェントを利用していましたが、途中でビズリーチと、ビズリーチ経由でエージェントと接触を増やす方針に変更しました。ここでいいエージェントに巡り合い、とても親身にサポートしてくれたおかげで条件に合う仕事に転職できました。
2回目の成功(30代):人材×営業→IT×リサーチャー
2回目の転職では、最初から複数の転職サイト・複数の転職エージェント・ビズリーチに登録、面談の数をこなして相性の良いエージェントを探しました。この時はある程度求人を絞っていたことと、1回目の転職で自己分析のポイントと掴んでいたため自己PRもうまくいき、登録から内定まで2ヶ月程度でした。
最終的には、ビズリーチ経由で直接やりとりしていた企業へ転職しています。
成功したポイント

転職サイトや転職エージェントに一気に登録して面談の数をこなす
とにかく転職エージェントとの面談を数多くこなしたことがとてもよかったです。理由としては、
①良いエージェントに会う確率を上げる ②自分の価値観など、何度も言葉にしていると洗練されてくる
異業種転職にとって、転職エージェントは非常に重要です。転職エージェントは
- 非公開の優良求人を多数持っている
- 未経験職種の具体的な内容や業界の実態の共有
- 手厚い面接対策
- 企業へ「良い人材ですよ」とプッシュしてくれる
などのサポートを受けられるというメリットがあります。
①良いエージェントに会う確率を上げる
ただし、転職エージェントも人です。性格などの相性や、エージェント側の社風もあります。また、たまたま担当になった人が、大手エージェントだけど経験が少ない、逆にベンチャーだけどその道20年の職人のようなエージェント、など様々です。お互いピンとくるパートナー探しとして数多くのエージェントに会うことをオススメします。
②自分の価値観など、何度も言葉にしていると洗練されてくる
転職活動では、価値観やこれまでの経歴、学生時代、強みや弱み、希望職種や志望動機、自分の経験がどう生かせるのかなどを言語化していくことになります。複数のエージェントに話していく中で、言語化が進み、モヤモヤしていた部分がクリアになったり、ロジックが整理されてくるタイミングが出てきます。企業との面接ではしっかり練り上げたものを伝えたいと思っていたので、練習的な意味合いで話しながら整理できるのは有効です。
このように、転職サイトや転職エージェント複数に一気に登録して、面談を数多くこなすことをオススメします。
転職エージェントを味方につけられるようにコミュニケーションする
転職エージェントをオススメする理由に、「良い人材だと思ったら企業にプッシュしてくれる」というものがあります。未経験の異業種転職にとって、転職先職種の実務経験は無いがプッシュしてくれるというのは本当にありがたいことです。実際に私も、一度落選したポジションで、エージェントがプッシュしてくれたおかげで別のオフィスへ推薦してもらえたことがあります。
ただし、転職エージェントのこれらの本領が発揮されるのは、彼らにとって魅力的な求職者だと思ってもらえたら、ということに注意が必要です。
転職エージェントも人間ですから、「この求職者の力になってあげたい」と思ってもらえるようにコミュニケーションするよう気をつけていました。幸いにも、私は店舗経験が長かったため初対面での関係性作りは割と得意だったのもあり、入り口は突破できていたと思います。
言わずもがな、「とりあえず良い求人紹介して、企業にプッシュして」というようなスタンスでいるとエージェント側は良い顔はしません。「こういうことを考えているが、具体化するのが苦手で困っている、助けて欲しい」ということを伝えるようにすると、真摯に応えてくれる人は多かったように思います。
ちなみに面談の時は良い感じだと思っていても、その後のレスがあまりもらえないケースはありました。当初はモヤっとしていましたが、これは転職エージェントから見た時に、自分がプッシュしたい求職者ではなかったということになります。
その場合は残念ですが次のエージェントを探しましょう。転職エージェントは一人で何十人もの求職者のサポートをしているので、どうしてもサポートの優先順位はついてしまいます。自分の優先順位を上げてもらうにはどうしたら良いか、ということを考えてコミュニケーションを取るようにすると良いと思います。
苦労したポイント

未経験で足踏みされるということはやっぱりある
転職エージェントでも企業でも、未経験の求職者はなんだかんだ嫌だ、ということは出てきます。書類で落とされることも多いですが、これはその後の無駄な時間を割かなくて良いのでむしろOKです。
正直しんどいのは、選考は進んでいたり、最終面接の後に「良いと思ったけどやっぱり業界や職種の経験が無いと上を通せないからゴメン」という場合です。自分の経験不足や相性の問題など、理由は色々想像できますが、だったら最初から書類落として欲しい、ということが出てくる可能性があるとは思っていても良いかもしれません。
未経験への異業種転職では、業界や職種の情報が載っている転職サイトや、「未経験だけど良い人材なのでぜひ」とプッシュしてくれる転職エージェントの存在が不可欠です。
未経験だと尻込みしてしまいますが、まずは色々なサイトに登録して実際に話を聞いてみることをオススメします(無料ですし)。
ぜひ、良い転職活動やキャリアを築いてください。ありがとうございました。またどうぞお越しくださいませ。