店舗経験で身に付く異業種転職で応用できる3つのスキル

小売からの転職

いらっしゃいませ。ワタリです。

このブログは新卒で小売業に入社し、店舗勤務→人材業界→IT業界と異業種転職をしてきた実体験をもとに、異業種転職のポイントをまとめています。

今回は、小売店舗での勤務で身に付くスキルで、異業種転職でも応用できるスキルについて振り返りたいと思います。

転職する時には自分の経験やスキルを棚卸しして整理する必要があります。小売店舗=接客=コミュニケーション能力とせず、どういうスキルが提案できるのかの一例を考えてみます。もちろん、実際には一人一人持っている経験やスキルは異なるので、しっかりと自己分析を行いご自身の持ったスキルを言語化してください。

異業種転職で求められるスキルとは

転職市場では、スキルをポータブルスキルテクニカルスキルに分けて考えられます。

ポータブルスキル

ポータブルスキルとは、業界や職種が変わっても利用できるスキルで、コミュニケーション能力や実行力などが該当します。対して、テクニカルスキルはある業界や職種で求められるスキルで、例えば店舗従業員のシフト作成能力や売場レイアウト作成スキルなどです。

リクナビネクストによると、異業種転職で重視されるのは

  • ポテンシャル
  • スタンス
  • ポータブルスキル

とされています。

出典:​​https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/21477/

しかし、仮に第二新卒だったとしてもあくまで社会人経験のある人材として見られるため、ポテンシャルを中心にして異業種転職に臨むのは無謀だと考えられます。希望しているポジションで求められているスキルに対して、応用できるポータブルスキルを考えましょう

テクニカルスキル

テクニカルスキルとは、その業界や職種で身につけた専門的なスキルのことです。

異業種転職であれば直接使えるテクニカルスキルは無い可能性が高いです。しかし、希望ポジションで使うテクニカルスキルを、早期に習得できるようなスタンスは示せるようにしましょう。

こういったスキルやスタンスは表面的なものは面接で看破されますし、仮に面接で誤魔化せたとしても実際に入社した後に困ってしまいます。そのため、日頃から目の前の業務で成果を出せるよう仕事をすることが重要だと思います。

小売店舗勤務で身に付くスキル

消費者の購買感覚

個人的に最も重要なのが「消費者の生の声を知っている」ということだと思います。

来店したお客様がどういった売場で立ち止まり、どの商品を選び(あるいは選ばずに)、実際に購入するのかを毎日立ち会っているというのは、他の職種では経験できません。ご案内をすることで、お客様のニーズや考え、日常の困りごとを直接聞くこともできますし、売場変更をした前後でお客様の購買行動や反応がどのように変わるのか把握できます。もしあなたがアフターサービスも担当していれば、利用しているお客様のお住まいに実際に訪問することもあるかと思います。そうすると、自分たちが販売した商品をお客様がどういう生活状況の中で利用し、どういう不具合が起きて助けを求めてきたのかを学ぶことができます。

例えばBtoCメーカーなどは、これらを直接知ることができません。そのため、POSデータを購入したり、リサーチ会社に依頼してwebアンケートを取ったり、消費者を募集してもらってインタビューをして顧客分析をしています。しかし、小売店舗で勤務している場合、目の前のお客様を接客して直接聞けば良いのです。店舗で取り扱っている商材のメーカーに転職する場合、この経験は活きるのでは無いでしょうか。

オンラインストアの運営企業でも有利に働くと考えられます。オンライン上では、webサイトに訪問したユーザーの購買動線は数値的に集計することが可能です。適切なツールを用いれば、どのページからどのページに移動し、何秒間見て、マウスをどのように動かしているのかなども辿れます。しかし、ユーザーがどういう背景でそのwebサイトを検索し、どんな気分で購入する(しない)のかは分かりません(凄腕のマーケターやUXUIデザイナーの方々はこういった理解もお得意だと思いますが)。小売店舗ではオンラインストアのように顧客行動を数値的に測ることは難しいですが、お客様がどんな表情で手にとっていて、誰と訪れているのかなどの購買シーンは見れば分かります。背景も聞けばわかるものです。

年齢や性別、家族構成などといったものではなく、お客様の生活全体の中で自分たちの商品がどのように埋め込まれているのかに触れるチャンスが多いというのは、非常に重要な経験です。

オペレーションをコントロールするスキル

重要な店舗業務の中で、作業・シフト・在庫・現金などのオペレーションを計画し、運用するというものがあります。前年の実績や稼働計画、販売計画、AWやSSなどの投入計画などを元にお客様の買い物に邪魔にならないよう、イレギュラー対応も含め店舗オペレーションを遂行するスキルは異業種でも転用可能なポータブルスキルです。同じ条件でも、計画し運用するマネジャーによって、従業員にとっての作業のスムーズさが段違いになるのは皆さんも経験があるのでは無いでしょうか。

こういったオペレーションスキルにもいくつか段階があると考えているのですが、

  • 作業の漏れや手戻りが無いスムーズなオペレーションを計画、運用できる
  • イレギュラーが発生しても介入してオペレーションを回せる
  • イレギュラーを未然に予防し、自身が介入しなくとも自然と回るオペレーションを計画運用できる
  • 自然と回るオペレーションを仕組みとして作ることができる
  • 作ったオペレーションの仕組みを継続的に改善し続けられる
  • 特にチェーンストアで勤務している場合、転勤も頻繁に発生すると思います。そのため、自分が転勤していなくなったとしても、その有効な仕組みが続いていくようにできれば、それは非常に評価されるべきものです。

    どんな職種でも日々の業務オペレーションが発生しています。それを身につけ、改善しながら仕組みを作れる人材は転職市場でも評価が高いはずです。

    マネジメント経験

    マネジメントというと経営者がやるものと思うかもしれませんが、店長やマネジャーがやっていることはマネジメント業務です。「一国一城の主」という表現もありますが、一つの現場の責任者として数値責任を負うのは重要な経験です。ペガサスクラブが提唱するチェーンストア理論では「店長の5大職務」としてやるべきことが明言されています。

    どれも重要ですが、部下を持ち育成をしながら部署全体の生産性を上げていくというのは、人によっては定年まで一度も経験しないこともあります。小売企業では20代、早ければ入社数年で店長を任されます。苦しい部分もありますが、立場が人を作るというのも実際にあり、そこでした苦労により結果的に成長することもあるのでは無いでしょうか。

    異業種転職すると基本的に担当者からのスタートになると思いますが、一度自分が部下を持った経験があれば、上司がどういう思考回路で自分に求めているかの想像力がはたらくようになると思います。

    ちなみに、リクナビネクストやビズリーチなどで「年収1000万円以上」などで求人検索すると、要件にはほぼ必ずマネジメント経験が含まれます。キャリアアップした先を考えると、早いうちにマネジメント経験があるのは有効です。

    注意点

    再現性

    転職での職務経歴書や面接で、成果を出した経験が求められます。この時に注意して欲しいのが再現性です。再現性とは、「現職で出した成果を、新しい職場でも出せますか」というものになります。異業種転職の場合、全く畑の違う仕事をすることになるため、受け入れ側の企業としてもとても気になる部分です。

    例えば、勤務している店舗が「店舗売上高全国1位」だったとしても、その成果に対してあなた個人が何をして、どのように寄与したから成果が出たのか不明瞭だと評価されません。(店舗売上高に関係する変数で重要なのは、例えば出店場所などです)

    出した成果に対して、自分の介在価値は何か(他の人ではなく自分だからできたこと)、それが希望しているポジションでどのように活かせ、その理由は何か直接活かせる部分とそうでない部分は何かなどを整理した上で、再現性を見出しましょう。

    コミュニケーション能力をアピールすべきか

    個人的に、「接客で身につけたコミュニケーション能力」というのはスキルとしてアピールしにくいと考えます。というのも、業界や職種によって「コミュニケーション能力って何?」という問題が起きるためです。

    一般的な小売店舗で必要とされるコミュニケーション能力は「人当たりがよく明るく丁寧」といったような表現で概ね表現できると思います。しかし、業界や職種によって、ロジカルかつ端的な言葉選びが重視されることもあれば、言葉を使わず阿吽の呼吸でスムーズにやりとりすることを求められる仕事もあると思います。商談中に脱線して「論点がズレているので今日の打ち合わせの目的を確認させてください」は評価されるかもしれませんが、小売店舗でご年配のお客様に接客している時にこの発言をすると、クレームに繋がる可能性があります。

    希望しているポジションに必要なコミュニケーション能力が想像でき、それが小売店舗で必要とされ、あなたが身につけているものであればアピールできますが、同じ業界・職種でも企業によって文化が異なるので、それを見極めた上で利用するのが望ましいと思われます。

    まとめ

    今回は異業種転職で求められるスキルとは何か、を考えてきました。

    ⚫︎異業種転職ではポータブルスキルが重要

    ⚫︎小売店舗での経験で得られるポータブルスキルで有効なものは例えば

     −消費者の購買感覚を知っている

     −オペレーションをコントロールする経験がある

     −マネジメント経験

    ⚫︎注意点として

     −自分のポータブルスキルや成果の異業種転職後の再現性はどうか

     −コミュニケーション能力をアピールするかは希望ポジションによる

    成果を生み出すポータブルスキルやスタンスで、自分にはどのようなものが備わっているのか内省と自己分析を重ねて言語化してみてください。当然、スキルとして身につけるためには目の前にある仕事、目の前のお客様一人一人に対して真摯に向き合わなければなりません(自戒を込めて)。

    今回は一例として上記のようなものを挙げています。こういったものを参考にしてご自身のスキルを整理してください。

    私自身もまだまだ未熟ですので、業務に励み、ご自身にとって良いと思えるキャリアを作りましょう。

    ありがとうございました。

    またどうぞお越しくださいませ。

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