異業種転職でオススメの営業職と3つのメリット

異業種転職ノウハウ

いらっしゃいませ。ワタリです。

このブログでは新卒で小売業に入社し、小売(店舗管理)→人材業界(営業)→IT業界(リサーチャー)と異業種転職をしてきた実体験をもとに、異業種転職のポイントをまとめています。

私は2回の転職がどちらも異業種転職で、1回目は小売業界の店舗管理から人材業界の法人営業職へと転職しています。

今回は、そんな経験を元に異業種転職でオススメする営業職とそのポイントについて振り返ります。

営業と聞くとノルマがきつい、などのイメージがあるかもしれませんが、他の職種で専門性を磨いていくにしても営業経験があると重宝されますしオススメです。

それでは、見ていきましょう。

異業種転職での営業職の割合

こちらの記事でも紹介していますが、中途採用で異業種転職の受け入れが最も多いのが営業職です。

マイナビが行っている「中途採用状況調査」によると、

⚫︎2020年に採用した営業職のうち、異業種から採用されたのは25.4%
⚫︎特に割合が高いのは「商社(53.4%)」・「金融・保険・コンサルティング(43.0%)」「流通・小売(35.4%)」
⚫︎従業員数別では「301〜1,000名(33.6%)」、「1,001名以上(30.6%)」と大手企業でも異業種採用を実施している
⚫︎地域別では「首都圏(28.9%)」が最も高く、首都圏を除く「関東・甲信越(12.9%)」が最も低い。首都圏以外でも全国的に2割程度の実績がある

出典:https://www.mynavi.jp/news/2021/03/post_30192.html

逆に割合の低い「保育・教育・通訳」「公共サービス」などは異業種転職を受け入れていないため、未経験での転職はできません。これらの職種に転職したい場合、必要な実務経験を積んだり、応用できるような経験を積んでおく必要があります。

しかし、営業職への異業種転職は門戸が開かれています。営業職を経験することで、例えばマーケティング職やコンサルタントなど他の職種への転職の可能性も広がります。

オススメの営業職

インサイドセールス(IS)

昨今、外資系企業やIT企業、メガベンチャーなどで募集が増えているのがインサイドセールス職です。聞き慣れない方もいるかもしれませんが、転職サイトなどでは「内勤営業」と表記されていることもあります。

営業について発信しているメディアSalesZineでは、このように紹介しています。

「インサイドセールス」あるいは「カスタマーサクセス」を「新しい時代に求められる営業職」と定義し、dodaに掲載されている求人の掲載数を2019年1月と2021年7月で比較したところ、掲載数が約7.4倍増加していることが明らかに。営業職全体はほぼ横ばいのため、これらの職種がとくに増えていることが見て取れる結果に。

出典:https://saleszine.jp/news/detail/2778

SaaS企業を中心に、勢いのある企業で実際に求人・採用が増えているため、異業種転職するチャンスが広がっていると言えます。

インサイドセールスとは

インサイドセールス職はいわゆる営業職のように顧客と商談を繰り返し契約、売上達成を目指す役割ではありません。最近では『THE MODEL』という書籍で紹介されたような営業組織の専門化・分業化が進んでいます。その中でインサイドセールスはマーケティング部門が取得したリード(見込み顧客の情報)に電話やメールで連絡を行い、商談化の上フィールドセールスへ繋ぐ役割をになっています。パスできる商談の数や質によりフィールドセールスの成約率や成約単価が変わってくるため、非常に重要な役割です。

インサイドセールスの特徴

インサイドセールスではSFAと呼ばれる営業支援ツールを効果的に使ったり、顧客データや自社の行動データを分析したりといったことが求められます。見込み顧客とは電話やメールでやりとりするため、顧客課題の引き出しやヒアリング簡潔な自社サービス説明などコミュニケーション能力が鍛えられます。非常に多くの見込み顧客へ同時進行でアクションする必要もあり、マルチタスク処理能力や効率的な行動力も身に付きやすいといえます。

また、業務フロー上マーケティング部門とフィールドセールス部門の間に位置するため、部門間のコミュニケーション強化や成功事例の共有など組織運営のハブとしての役割も担っています。PCと電話があれば仕事できるため、在宅勤務がしやすい職種でもあります。

インサイドセールスからのキャリア

フィールドセールスやマーケティング、カスタマーサクセスなどの他の営業部門へのキャリアや、営業企画などのキャリアもあります。データ分析やトレーナーなど、他の専門領域への可能性も開けていくでしょう。

インサイドセールスに転職するには

インサイドセールスに転職するには、デジタルセールスに強い転職エージェントの活用をオススメします。エムエム総研が運営するマーキャリNEXT CAREER では、インサイドセールスをはじめ、カスタマーサクセスなどSaaSやベンチャー企業をはじめとしたデジタル領域の営業関連職種に特化した転職支援を行っています。

キャリアアドバイザー

キャリアアドバイザーとは、転職エージェントと呼ばれる人材紹介を行っている企業の中で、求職者担当の営業職です。あなたが転職エージェントに登録してから実際に相談をするまさにその人たちの仕事です。

キャリアアドバイザーとは

キャリアアドバイザーは求職者を内定、入社に導くことを役割とする営業職です。転職エージェントにはリクルーティングアドバイザー(RA)と呼ばれる法人営業担当もおり、企業から転職の求人をもらってきます。キャリアアドバイザーは求職者にフィットする求人を紹介し、面接→内定→入社へと伴走する役割をになっています。

求職者が実際に入社することで、転職エージェントは企業から成功報酬をもらい、売り上げをあげます。

キャリアアドバイザーの特徴

キャリアアドバイザーは求職者相手の業務であり、営業職未経験でも活躍している人も多くいます。キャリアアドバイザーで営業職デビューしている人も多いため、求職者としては相談した転職エージェントが異業種転職の先輩だということもあるでしょう。

人材業界では、担当顧客を業界やソリューションを元にチーム分けしていることが多いため、前職と関連した業界であれば具体的な経験を元にアドバイスができます小売出身者であればBtoCの接客経験が活かせ、対人コミュニケーション能力や傾聴を得意としている方はマッチしやすいといえます。

キャリアアドバイザーからのキャリア

キャリアアドバイザーの後のキャリアとして、国家資格のキャリアコンサルタント資格を取得しキャリアカンセリングを磨く、リクルーティングアドバイザーとなり法人営業を経験する、キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーを兼務する、これらの経験を活かして転職して人事となる、などがあります。未経験ながら人事部門への転職を希望している場合、キャリアアドバイザーなど転職エージェント企業に転職することで、その後人事部門への転職の道が開けます。

キャリアアドバイザーに転職するには

キャリアアドバイザーに転職するには、リクルートエージェント dodaパソナキャリアマイナビエージェントJACリクルートメントなど、人材会社が運営し知恵る転職エージェントに登録しましょう。転職エージェントは、自社への転職求人も出しているので、登録することでその企業へ応募することができます

営業職への転職のメリット

ビジネス能力全般の向上

企業は売上をあげる必要があります。その売上を上げる最前線にいるのが営業職であり、それなしには企業活動が成り立ちません。営業活動で求められるのは見込み顧客の開拓力・顧客のニーズを汲み取る力・顧客に合わせた提案力・クロージング能力・交渉力・法的内容を加味した契約書作成力など総合的な力が求められます。

営業力については、各社のトップセールスの方々が多くの書籍やnoteを公開されているので参考にすることをお勧めします。

数値目標達成の習慣

数値目標達成は何も営業職に限った話ではありませんが、売上目標とその達成というのは非常にわかりやすいものです。特に営業では行動数が物を言う部分がありますので、多くの商談で顧客に向き合いながら身につけるスキルや、そもそも商談数を担保できるようにしていた経験も得られます。企業によっては、インセンティブなどで年収1,000万円を超える営業職もあります。

その後、営業以外の職種になったとしても、相手の課題を仮説し、提案、合意形成するなどの営業マインドを持った人材は重宝されます。

キャリアの可能性が広がる

昨今、営業職の人口は年々減少しています。しかし、どんな企業でも仕事を取ってくる人材は必要で、営業職のニーズはあります。

営業職では交渉力や顧客との関係構築力、ビジネス理解や提案力など幅広いスキルが求められます。こういったスキルはポータブルスキルであり、他の職種へ転職する際にも重宝します。

面接官が営業出身の役員などであれば、自身の体験から共感してくれることもありました。

営業職のデメリット

営業ノルマ

未経験で営業職への懸念・不安というとやはり営業ノルマでしょう。当然数値目標は設定されているはずで、日々その目標達成のためにアクションを行うということになります。

目標数値としては例えば、

⚫︎売上高(月・四半期・年間)
⚫︎アポイント数
⚫︎アクション数
⚫︎成約数
⚫︎成約単価

などがあります。「ノルマ」というとこの売上高などの目標が非常に高く、未達成だと恫喝されるようなイメージがあるのだと思います(かくいう私も、実際に転職活動を進めるまではそうでした)。

営業ノルマの不安払拭のために

恫喝的なコミュニケーションを取る場合は、ノルマ云々の以前に当然転職しない方がいいです。

ノルマへの不安がある理由は、未経験な内容で具体的なイメージがつかないことから、どのように日々の仕事や行動をしていけば良いか、営業として成果を挙げられるのか想像ができないからではないでしょうか。この場合、ノルマが高い・低いことが原因ではなく、イメージができないことが原因ですから、実態を少しでも知れば不安は和らぐはずです。

ここでも転職エージェントに相談しましょう。応募企業の目標設定の考え方や社内の雰囲気などを面接前に聞いておくと良いと思います。上記のような目標値そのものに加え、

⚫︎その月間目標は月に何件成約すれば達成し得るのか
⚫︎社内で目標を達成している人の割合はどの程度なのか
⚫︎未経験から着任した人が初成約、定着するまでにどれぐらいの期間がかかっているのか
⚫︎成約企業やアポイント企業の新規企業・既存企業の割合がどの程度か
   (新規開拓の方がハードルが非常に高いです)
⚫︎主要顧客・ターゲット顧客はどういう企業か

上記のようなことを把握し、実際に働くイメージを深めた上で面接に望めば企業の反応も恐らく良くなるでしょう。とはいえ、本質は入社後に自分が働き成果を出すことを解像度高くイメージしておくという部分にあるかと思います。

転職エージェントによっては、リクルーティングアドバイザーへ直接企業の内容をヒアリングする場を設定してくれることもあります。企業と直接やりとりしている人の話を聞き、理解を深めておくことをオススメします。

まとめ

私自身、小売の店舗勤務から未経験で営業職へ異業種転職しました。これは非常に良い選択だったと思っています。正直、店舗で働いている時は数値責任を持っている一方で、大学時代のアルバイトも小売店だったのでその延長のような気持ちが残っていたように思います。

転職をしたことで視座が高まり、日々多くのことを学ばせてもらっています。営業の場合は商談のどこかで顧客企業の役員への提案の場が設けられることも多く、店舗勤務時は仕事で接点がまるでなかった上場企業の役員への提案など多くの経験を得られ、コンサルティング営業の経験が評価され現職に就いています。

異業種転職はチャレンジにもなりますが、受け入れている企業も多く、転職エージェントへ相談して進めることで未経験でも可能です。

キャリアに悩んでいる方は一度ご検討頂くのも良いかと思います。

異業種転職を検討している方、営業職への転職を検討している方にとってお役に立てていると嬉しいです。

ありがとうございました。

またどうぞお越しくださいませ。

タイトルとURLをコピーしました